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| 困った時の漢方治療 - その92 - 『リウマチも花粉症も体に優しい漢方薬で治したい』 |
A子さんは3年前の秋から関節リウマチの症状が出ており,県立病院で治療を受けていた。既に子供は一人いるが,もう一人子供を希望しているので,本人の状況とも合わせて特に抗リウマチ薬は処方されていなかった。その県立病院の漢方専門医から,桂枝越婢湯(けいしえっぴとう)を症状のひどい時にだけ,飲むように言われていた。通院が可能で,しかも妊娠しても副作用の心配の少ない漢方薬を引き続き飲めるであろうという事で,膠原病専門医のT先生から紹介状を頂いて、当クリニックへ来院されました。 私のクリニックを受診したのは2年程前からになります。Aさんが持参した紹介状に書いてあった検査データは,比較的安定した軽度のリウマチの状況を示していました。足の裏や両手首が痛く,少し腫れ気味だったが,日常生活にさほど支障はなく,それ迄の頓服療法から毎日飲む方式に切り替えました。漢方薬は手軽に飲めるエキス剤とし,桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)と,越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)を合わせた桂枝越婢湯に,鎮痛効果を強める目的で加工附子(かこうぶし)を少量加えて処方したところ、3ヶ月間服用し,少し症状が和らいで、更に検査データも少し改善されました。 それから,翌年の2月頃から花粉症の症状(くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・目の痒み)も出始めたので,これも漢方薬で治療する事にしました。この方は,鼻水・鼻閉に加え,目の痒みを伴っておりました。また,虚実中間証であったので,小青竜湯エキスに桔梗石膏エキスを加えて処方し,抗アレルギー剤の点眼薬(インタール)も処方しておきました。1ヶ月後の来院時には「今年は症状が殆ど出ず,目薬も殆ど刺さずに調子が良かった。」と、喜んでおられました。 A子さんもひどい時には,漢方薬の服用回数を多めにして貰ったが,やはり大変良く効いた様でした。そうこうしているうちに,待望の二人目の赤ちゃんを妊娠したという嬉しい報告があり、当クリニックのスタッフの皆も幸せな気持ちになりました。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
平成22年度環境省花粉情報 サイト⇒http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
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