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| 0歳からの漢方治療 − その20 − 「ウイルス性胃腸炎に黄今湯 (おうごんとう)」 |
毎年冬になるとインフルエンザと並んで多数の方が罹患(りかん)する感染症に,感染性胃腸炎があります。今年もノロウイルスによると思われるものから,軽症のものまで各種の胃腸炎の方が来院されました。 先日、62歳の男性(Aさん)が来院されました。お孫さんのノロウイルスが移ったらしく,38.2℃の発熱と腹痛,半日で7〜8回も続いた水様性の下痢と吐き気と3回の嘔吐を訴えておられました。どうやら家族内で皆が感染してしまった様でした。症状としましてはお腹が痛いのと,吐き気で食欲が全くなく,Aさんは困り果てて「先生、早くこの症状を治してくださいよ。」と、やつれた感じで仰います。ノロウイルスは子どもだけでなく、大人が感染しても辛いのでAさんの訴えは良くわかりました。 診察の結果,Aさんの腹力はまずまずあり,漢方専門用語で言う,虚実中間証やや虚の状態でした。両側の臍傍に圧痛を認め,更に心下部に心下ひ(しんげひ)を軽度に認め,圧迫により嘔気を認めています。また,皮膚が乾燥傾向で,眼瞼結膜は充血していました。この事より,脱水が著明と判断し,200mlの点滴静注を施行しました。「三和黄今湯エキス(黄ごん・大棗・芍薬・甘草)」1回2.5gを1日3回毎食前に内服と伝え,3日分処方しました。同時に,温かい水分と塩分をしっかり摂り,お腹を冷やさない様に注意して,食生活を送って下さいと伝えています。冷たい飲み物,冷製食品の果物・生野菜,牛乳は避け,温かい水分と温かく柔らかい消化が良い物(温かいお粥・おじや・うどん等)を摂る様に指示しています。3日後,孫に付き添って再び来院され,翌日には解熱し,腹痛は消失し,食欲が戻って来たと話され,症状が完全に治ったのは,その日の夕方という事でした。 黄今湯は,体質的に虚実間証から実証で,発熱と腹痛・下痢等の症状が同時に来る様な場合に使用します。発熱は表証,腹痛・下痢・嘔吐を裏証と言い,半表半裏状態に奏功すると言われており,今回は正しく之にぴったり合致し,著効を示したと思われます。
「黄今湯」は、後漢時代末期〜三国時代に張仲景が編纂した医学書の古典「傷寒論」の中に詳細に記載されています。古来から細菌性の胃腸炎などからくる発熱、下痢、腹痛、吐き気の症状がある場合の治療薬として用いられてきました。黄ごん・大棗・芍薬・甘草から構成されており、ウイルス性胃腸炎や急性胃腸炎等によく処方される漢方薬です。悪心嘔吐や下痢、腹痛を伴う症状によく効きます 。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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こんにちは ちょっと難しかったですがとてもためになりました。 ところで、どうしてこちらのブログの本文の文字は白色なのでしょうか? 一見したときに何も書かれていないかと思いました。 |
名前: ミシャ ¦ 16:45, Monday, Mar 22, 2010 ×
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