| ← |
2009年2月 |
→ |
| 日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
| 1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
| 8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
| 15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
| 22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
|
| 老化防止のための漢方 − その13 − 「腎臓病 − ネフローゼ」 |
一般的にネフローゼといえば、蛋白尿と浮腫を起こし、腎臓病の中では大変厄介な疾患の一つで、何度も再発する事が特徴です。小児の治療において、ステロイド(副腎皮質ホルモン)が極めてよく反応して蛋白尿や浮腫を改善し、それこそ「夢の薬」と騒がれていた時もありました。しかし、それも一時のことで、その後は副作用の問題が生じ、薬の量を減らせば再発を繰り返すという大きな壁にぶつかり、悩みは尽きませんでした。そんな従来の治療に限界を感じていたところ、漢方薬での治療に活路を求めました。 ネフローゼにおいての漢方治療では、「虚腫(力のない浮腫)」と「実腫(力のある浮腫)」の二つのタイプに大別さられます。「虚腫」では胃腸の働きを整えながら浮腫を改善する「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を処方し、「実腫」では「柴苓湯(さいれいとう)」を処方しています。勿論、一朝一夕で良くなるわけでありませんが、これらの漢方の服用により徐々に症状が改善されます。 76歳の虚証の女性では、四ヶ月目で手足の浮腫みが徐々に減少しましたが、蛋白尿に変化はありませんでした。半年後に蛋白尿の減る傾向がみられ、「プラス4」が「プラス2」となり、漢方の効果が表れてきました。
「腎臓の治療で大切な事は何でしょうか?」と、よく質問されます。決められた薬の服薬を守る事は当然の事として、適切な食事と無理のない軽い運動(散歩など)は大切です。また、この冬の時期は風邪を引く事によって症状が悪化することがあります。外出の時はマスクをされて、帰られたときは手洗いと嗽をするなど自ら予防に努め「風邪を引かないようにすることですよ。」と、答えております。
「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」
「柴苓湯(さいれいとう)」は元時代の名医である危亦林(きえきりん)による医学書『世医得効方(せいいっとこうほう)[1337年]』に詳細に記載されています。 柴苓湯は小柴胡湯(しょうさいことう)と五苓散(ごれいさん)を合方した薬方です。症状としましては、吐き気、食欲不振、のどのかわき、水瀉性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、浮腫等がある時に処方されます。 成分としましては、柴胡(さいこ)沢瀉(たくしゃ)半夏(はんげ)猪苓(ちょれい)蒼朮(そうじゅつ)茯苓(ぼれい)黄ごん(おうごん)桂皮(けいひ)大棗(たいそう)人参(にんじん)甘草(かんぞう)生姜(しょうきょう)などの12種類の生薬から構成されいます。 柴苓湯には、ステロイド様作用に似た免疫調整作用や血小板凝集能抑制作用がある事から、ネフローゼ抗リン脂質抗体価が高い不育症(習慣流産)の治療にも応用されています。効き目は穏やかでステロイドなどの副作用が殆どありませんので、安心して服用できる漢方薬です。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄

|
■トラックバック
この記事へのトラックバックURL:
http://www.1banmall.com/tm-clinic/blog.cgi/20090222044756
■コメント
■コメントを書く
|
|