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高齢者に治療薬として新薬・化学薬品を使う場合には、注意深く経過観察しなければなりません。一般的に高齢者は化学薬品による胃腸障害などの副作用を起こしやすく、本来体の中に備わっている自然治癒力をも低下させる場合があるからです。主たる病気を治すための投薬が巧く反応してくれないばかりか、その薬の副作用との板挟みに悩む事もあります。 この様な場合には、漢方薬の服用の方が良い結果に結びつく事がよくあります。糖尿病、腎臓病、高血圧症などを伴う初老期以降の腰痛症には、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」がよく用いされますし、無理を重ねて起こった腰痛には特によく効きます。また、骨が弱った骨粗鬆症持った老人性亀背にみられる腰痛にも用いられます。腰痛以外の症状として、何となく足に力がない、足が痺れるという場合にも効果があります。また、口が渇いたり、夜間の頻尿、足底のほてり感や冷えを伴っていてる場合にも良いでしょう。「八味地黄丸」で浮腫みが取れない場合には「牛車腎気丸(ぎゅうしゃじんきがん)」、坐骨神経痛を伴っていたり、疲労より誘発された腰痛には、「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」、「桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)」などが用いられます。これらの漢方を用いても効果が弱かったり、下肢の冷えのある様な場合には「加工附子末(かこうぶしまつ)」の併用が効果的です。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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