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| 老化防止のための漢方 − その1 − 「慢性呼吸器疾患」 |
しばしば喘息のような発作に襲われる病気に、慢性気管支炎や気管支拡張症などがあります。この疾患をもっている方は、大抵何度か入院経験があるのではないでしょうか?初期段階であれば、治療法として抗生物質や去痰剤などの服薬で症状は治まりますが、ちょっと治療が遅れると悪化させてしまい入院ということになります。病室ではベッドの上でネブライザー・点滴・投薬と管理されますが、これらは対処療法で根本的に病気を治すという治療では無いのです。 季節の変わり目で一年に何度も発作が起きてしまう方は、普段の呼吸管理が最も大切になってきます。漢方薬ではこの管理(病気を引き起こさないための体質改善)にとても有効です。 漢方薬は軽く炎症を鎮め、咳や痰の切れを良くし、体力を損なわないようにして、しかも胃腸の働きをも守る生薬の組み合わせの方剤が幾つか作られています。徐々に気管支や肺の機能を改善し、慢性気管支炎に大変良い処方としては「清肺湯(せいはいとう)」があります。しかし、体力がもう弱っていたり、体が寒くて仕方が無いような場合には、まず体を温め、体力をつける漢方薬も必要です。その場合は、「清肺湯」の他に「桂枝湯(けいしとう)」と「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」或いは「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」などとの併用が必要になります。これらは体力が無い寒がりの人の風邪にも使いますが、いずれにしても体力を落とさないようにすることが肝心です。 慢性の病気で、高齢になってからも寝たきりにならない様にしたいという願いは誰もが望むことですが、現代医学だけでは事足らないと感じる事があります。この様な時に漢方の出番があるのです。病気になりにくい体を作っていく体質改善や、体質を改善して病気にならない体をつくる予防医学的な治療の鍵が漢方にはあると考えています。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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