| ← |
2008年4月 |
→ |
| 日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
| |
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
| 6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
| 13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
| 20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
| 27 |
28 |
29 |
30 |
|
|
|
|
| 老化防止のための漢方 − その16 − 「骨粗鬆症(1)」 |
ある日、65歳の腰痛のご婦人Nさんが来院されました。このNさんは数年前から腰痛があり、疲れると悪化し、また足がつりやすく、夜は寝ているときに足がつって目が覚めることも度々あると仰います。かかりつけの病院では骨粗鬆症と診断されましたが、特に治療法は無いからと鎮痛剤を貰っただけでした。しかし、これを服薬すると胃が痛くなるだけで、腰の痛みは一向に良くなりません。Nさんにはこの症状の他にも肥満でひどい汗かきで、心肥大があり、コレステロール値も高くなっていました。口唇乾き、口内が乾燥し、肩がこり、足は夕方になると必ず浮腫みました。足は冷えますが寝るとほてり、冬でも布団から出るそうです。また、夜間尿は2〜5回でと頻尿でした。 この様な複数の問題を抱えている場合は、やはり漢方薬の出番となります。そこで、「八味地黄丸料合防巳黄耆湯(はちみじおうがんりょうごうぼういおうぎとう)」を処方しました。この漢方薬は、「八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)」と「防巳黄耆湯(ぼうぎおうぎとう)」の二つの漢方を合わせたもので、これを合方と言います。この様に2種類以上の漢方を合わせて服用する事によって更に効果を高める働きとなります。東洋医学では、この合方をよく行います。 Nさんはこの漢方を約2年半の服薬により腰痛は軽度なものとなり、足のつれはなくなりました。3年を経過した頃には腰痛は完全に消失して、大変喜ばれました。主訴の腰痛は「八味地黄丸料」で消失しました。「防巳黄耆湯」は虚証の肥満体質から併用しました。 骨粗鬆症の治療には、「五積散(ごしゃくさん)」もよく使います。ご希望によっては、これに併用して骨を強くする注射の治療も行うこともあります。骨を丈夫にすることにより骨折などが起きにくくなります。
「八味地黄丸料」は、漢方の古典といわれる中国の医書『金匱要略(きんきようりゃく)』に収載されおり、腎の機能を強める薬方としてよく使われています。成分としましては「地黄(じおう)」、「山茱萸(さんしゅゆ)」、「山薬(さんやく)」、「沢瀉(たくしゃ)」、「茯苓(ぶくりょう)」、「牡丹皮(ぼたんぴ)」、「桂枝(けいし)」、「附子(ぶし)」の全8種類の生薬から構成されています。症状としましては「疲れ易い」、「腰痛」、「小便不利」、「下肢痛」、「排尿に勢いが無い」、「排尿の量と回数の異常」「夜間の頻尿」、「腎炎」、「糖尿病」、「陰萎」、「坐骨神経痛」、「高血圧」、「老人の霞み目」、「浮腫み」、「白内障」、「耳鳴り」、「難聴」、「頭痛」等の症状がある時に用いられている漢方です。 適応証としましては、体力が衰えている「虚証」の方に合う方剤です。
「防巳黄耆湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書「金匱要略(きんきようりゃく)」に収載されており、色白で水太りタイプで多汗症の人によく用いられる漢方薬です。防巳黄耆湯は、防已と 黄耆を主薬としており、主成分としましては「防已(ボウイ)」、「黄耆(オウギ)」、「白朮(ビャクジュツ)」、「生姜(ショウキョウ)」、「大棗(タイソウ)」、「甘草(カンゾウ)」全6種類の生薬から構成されている漢方です。症状としましては、「肥満症」、「多汗症」、「むくみ」、「関節炎」、「急性または慢性腎炎」、「ネフローゼ症候群」、「感染性アナフィラキシー」、「心臓性浮腫」、「腎性浮腫」、「変型性関節症」、「関節リウマチ」、「神経痛」などに適応します。 適応証(体質)としましては、虚証(虚弱)、湿証(水分停滞)の方に合う方剤です。
「五積散」は、中国宋代に刊行された協定処方集である医学書「太平恵民和剤局方(たいへいけいみんわざいきょくほう)」に収載されている漢方薬です。五積と云う意味は「気・血・痰・寒・食」が滞っている事を示し、それらの五つの巡りを改善する為に考えられた薬方なのです。主成分としましては、「蒼朮(ソウジュツ)」、「陳皮(チンピ)」、「当帰(トウキ)」、「半夏(ハンゲ)」、「茯苓(ブクリョウ)」、「甘草(カンゾウ)」、「桔梗(キキョウ)」、「枳実(キジツ)」、「桂皮(ケイヒ)」、「厚朴(コウボク)」、「芍薬(シャクヤク)」、「生姜(ショウキョウ」、「大棗(タイソウ)」、「白シ(ビャクシ)」、「麻黄(マオウ) 」、「川弓(センキュウ)」の全16の生薬から構成されている漢方です。症状としましては、「腰痛」、「関節痛」、「神経痛」、「生理痛」、「胃炎」、「胃腸炎」、「冷え症」、「座骨神経痛」、「リウマチ」、「ホルモン機能障害」などに適応します。適応証としましては(体質)は、中間証、寒証、湿証の方に合う方剤です。 高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
http://blog.with2.net/link.php?609573 人気ブログランキングへ
|
■トラックバック
この記事へのトラックバックURL:
http://www.1banmall.com/tm-clinic/blog.cgi/20080401050059
■コメント
■コメントを書く
|
|