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| 在宅医療・訪問看護のすすめ - その8 - 「ホームドクターの選び方」 |
子どもの健康管理だけでなく、中年から成人病管理、お年寄りの日常の健康管理も考えていく必要があります。 高齢化社会に向かって、日本の医療制度は転換期にあります。来月からいよいよ後期高齢者医療制度が始まります。この制度のリーフレット(説明書)などを一読して理解を深めておく事も大切なことです。 後期高齢者医療制度の対象者は、75歳以上の方と一定の障害を持っておられる65歳以上75歳未満の方になります。医療機関での窓口で支払う自己負担額は、かかった医療費の1割ですが、現役世代と変わらない所得がある方は3割となっています。1ヶ月の医療費の自己負担が限度額を超えた場合は、高額療養費として支給されます。また、医療費の自己負担額と介護保険サービスの利用料のそれぞれの自己負担額を合算した時に、高額になる場合にも、限度額を超えた自己負担額が支給される仕組み(高額医療・高額介護合算制度)が新たに設けられており、この制度により限度を超えた金額が戻ってきます。当クリニックにもリーフレットが置いてありますので、ご自由にお持ちになってください。 これからは、何でも相談できる親しいホームドクターを持つ事が大切になってきます。日頃から健康状態や体質をよく知っているホームドクターは、いざという時に専門病院や入院先を紹介してくれたり、或いは特別養護老人ホームやデイケアサービスなどの介護施設などの空き情報を調べてくれたりと、何かと心強いものです。ここで、ホームドクターの選び方を幾つかあげておきましょう。 (1)日頃の健康管理を重視し、定期的な健康相談や生活指導を気軽に行ってくれる。(食事指導や軽い運動療法などの生活指導) (2)家族全員の健康管理に留意してくれる。例えば、内科が専門でも、子供からお年寄りまで家族全員の健康に注意を払ってくれる。(お祖父ちゃんお祖母ちゃんの体質が子や孫に遺伝している事が多く、家族のカルテによってお孫さんの病気の予知ができた事がありました。薬の副作用についても家族間で同様な症状が出たりと、体質遺伝は軽視できないのです。) (3)患者に病気や治療の説明を気軽にしてくれる。(患者さんの話をよく聞く。薬の説明や副作用について伝えておく。) (4)お年寄りには、あまり沢山の薬を出さずに経過をみてくれる。 (5)自分の専門では無い時は、迅速に適切な専門医への紹介をしてくれる。(例えば、腰痛で整形外科へ半年通院していたが一向に直らず、痛みが更に強くなり来院された女性の患者さんがおられました。その方を超音波検査で診断したら、子宮の病気があり、そのまま婦人科へ紹介したことがありました。子宮筋腫だったそうです。) (6)精神的な悩みにもよく理解を示してくれる。(高血圧、動悸や目眩など、その症状が主たる病気ではなく、悩み事から引き起こされている場合もあります。その判断をつけるには、患者さんの話をよく聞かなければ分からない事なのです。) (7)デイケアサービスの事業所や訪問看護婦などを紹介してくれる。(在宅医療の場合) (8)必要な時には往診も受けてくれて、夜間の診察の対応もしてくれる。(連絡のつく緊急連絡先の電話番号や医師との連絡が取れる携帯の番号などを患者さんに分かるようにしておく。) 判断する基準はこれだけではありませんが、何れにしても患者さんの症状のについての話をよく聞いてくれる医師をホームドクターに選ぶ事をお勧めします。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄

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