| ← |
2008年2月 |
→ |
| 日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
| |
|
|
|
|
1 |
2 |
| 3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
| 10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
| 17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
| 24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
|
|
老年期に入ると、「年をとった性でしょうか、近頃、何だか眠れないのです。」という訴えで来院される方が度々いらっしゃいます。眠りは本来自然なものです。人間の体には体内時計のようなものがあり、特にストレスや悩み事も無く、心身ともに健康であれば、時間がくれば眠くなり、翌朝にはすっきりとした目覚めがあります。 若い時は身も心にも適度な疲れを感じて自然な眠りに入ります。例えストレスに過敏な人が、時に眠れない状態があっても、いつの間にか心地よいリズムが戻ってきて正常な眠りにつけるのが若い人の特徴でもあります。逆に、老人の場合は、本人が気がつかない内に心と体のバランスが欠け、少しずつ寝つきが悪くなり、更に眠りが段々と浅くなっていくのが特徴なのです。 漢方の処方で、しばしば不眠に用いられるものには、「帰脾湯(きひとう)」や「温胆湯(うんたんとう)」があります。これらの方剤には、何れも五臓六腑でいう「脾」や「胆」という字が組み込まれています。脾は現代医学では膵臓や消化器に相当し、胆は胆嚢や肝臓あるいは自律神経に相当する物だと考えられています。これらの処方には、「酸棗仁(さんそうにん=ナツメの一種)」など、興奮した精神を安定させる生薬が配合されています。この他には「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」もあり、しばしば不眠症の人の治療薬として用いて効果のある処方です。いずれにしても、『胃腸の障害を取り除きながら精神の安定を保つ』という漢方独特の考え方で、不眠症状を改善していく対処法となっています。
「帰脾湯」は、中国宋時代の医学書「済生方(さいせいほう)」の健忘の項に記載されているで薬方です。胃腸を丈夫にし、貧血を改善し、不安や緊張感をやわらげ、寝つきをよくする効果のあります。 「温胆湯」は、中国の唐時代の医学書「千金方(せんきんほう)」に収載されている薬方です。胃腸が弱く、胃腸機能の衰えや精神的ストレスなどによる不眠症・神経症に効果があります。
「酸棗仁湯」は、中国の後漢時代の漢方の古典である医学書「金匿要略(きんきようりゃく)」を出典として収載されている薬方です。心身疲労や病身、老人などで体力が衰え、不眠や夜間に眼がさえて眠れない人に効果があります。 これらの漢方薬には何れも、神経をしずめて、寝つきをよくする働きがあります。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
http://blog.with2.net/link.php?609573 人気ブログランキングへ
|
■トラックバック
この記事へのトラックバックURL:
http://www.1banmall.com/tm-clinic/blog.cgi/20080225091619
■コメント
■コメントを書く
|
|