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日本列島に寒波が襲来し、西高東低の気圧配置がみられる昨今です。これからの数ヶ月間は冷え性の人には辛くて嫌な季節となります。寒い季節に膀胱炎を起こす人は意外と多く、女性の仲間内で会話をすれば、必ず該当する人がいる筈です。 膀胱炎といえば大抵が細菌性で、最近の切れ味のよい抗菌剤の内服で殆んどが治りますが、無菌性膀胱炎もあります。問題はどうしたらこの病気を予防できるかという事につきます。いくら防備しても繰り返す場合は、予防薬として漢方を飲んでみることをお勧めします。 改善する漢方としましては、「猪苓湯(ちょれいとう)」「五淋散(ごりんさん)」「清心蓮子飲(せいしんれんしいん)」「苓姜朮甘湯(りゅうきょうじゅつかんとう)」などがあり、患者様の病状に応じて処方することになっています。その代表格の「猪苓湯」は、尿路の炎症を軽くする作用があり、膀胱炎の他、尿路結石などにも思わぬ効果があり驚かされます。猪苓、沢瀉(たくしゃ)、茯苓(ぶくりょう)の植物生薬、ニワカの一種の阿きょう(あきょう)、鉱石の滑石(かっせき)が入っており、止血作用や抗炎症作用も併せ持っている薬方なのです。
猪苓湯(ちょれいとう)は、中国の古典である医書「傷寒論(しょうかんろん)」「金匱要略(きんきようりゃく)」に詳細に記されています。 利尿効果が強く、尿が出にくいなどので処方します。膀胱炎、発熱、口渇、尿不利、排尿時痛、頻尿、血尿、などの症状がある時によく効く方剤です。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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