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| 困った時の漢方治療 − その37 − 「突然やってくる花粉症」 |
わが妻は、15年前に東京から上越に越して来た際、それまでには全く無かった花粉症を発症してしまいました。それ以後、毎年春先から5ヶ月間は「目だれ、鼻だれ、喉と耳の痛み」の四重苦の日々を強いられました。新年を迎える度に花粉症の症状が始まるので、除夜の鐘が鳴る頃になると決まって妻は「花粉症なんて、以前は私には関係無い病気だと思っていたのに・・・。この地(上越)で生きていくのかと思うと辛いわ。」と、幾度となく嘆いていたものでした。 対策としては、西洋薬の抗アレルギー剤は眠くなる為、暫くは花粉症対策のゴーグルとマスクで何とか凌いでいました。そこで、漢方薬による体質改善を思い立ち、「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」のエキス剤を熱めのお湯で溶き、1日3回内服してもらいました。当初は眠くなりにくい抗ヒスタミン剤を併用し、徐々に改善しました。 そんなこんなで数年経過したある年、小青竜湯を服用しても「くしゃみ・鼻水」がなかなか治まらないことがありました。そこで、証をもう一度取り直してみることにしました。脈は沈小、腹診では腹に力がなく体全体がやや華奢などちらかと言えば虚証タイプでした。そこで、小青竜湯から「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」に処方を変えてみたところ、徐々に改善に向かいました。 その後、麻黄附子細辛湯だけで、ゴーグルやマスクなしで生活をしていましたが、服用して3年後には漢方薬の必要もなくなり、ほぼ体質改善が成功したと言えるでしょう。現在では、花粉症の症状は出なくなっています。 当クリニックでは、アレルギー症状(花粉症・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎)の治療薬として有効な「麻黄附子細辛湯」を治療薬としてよく処方しています。それは、日中に眠気や体にだるさを感じるなどの副作用が起きにくく、アレルギー症状を改善するのに即効性があるという理由からです。
[麻黄附子細辛湯( まおうぶしさいしんとう )] は、後漢時代に張仲景(ちょうちゅうけい)が編纂した中国医学の古典「傷寒論」の小陰病篇に詳しく書かれている薬方です。特に疲労感があり、悪寒の強い感冒に用いられてきました。現代では多くの臨床の結果からアレルギー症状にも有効な漢方薬でもあります。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄

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受信: 13:00, Friday, Feb 13, 2009
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