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「心配症」と言われる人がいます。「癌ノイローゼ」になる人の場合もそうですし、マスコミで病気に関する情報が何か流れると、直ぐに敏感に反応する人達もこの中に含まれるでしょう。その反応が過剰であったり、ピントがずれていたりしても、当人は真面目に悩んでいます。一方、医者に対する患者の要求は、「よく説明して欲しい」に尽きるようです。「よく説明する」ことの正確な内容は、「患者が持っている問題、疑問に対して、患者が理解できるまで説明する」ことでしょう。 ある日、27歳の主婦が「子育てに対する不安と、夫である父親が暴力的で不理解」が原因の悩みから体の不調が症状に出るようになり、来院されました。他の医院を含めて各種検査を行いましたが、全く異常なしでした。「子育てに自信が持てず、いつも言い知れぬ不安感が強く、目眩を感じたり、以前は普通に出来ていた車の運転が、今では恐くて乗れなくなってしまった。でも、第2子は欲しい。」と悩んでいました。前の病院で精神安定剤を処方して貰っていましたが、その薬を飲むと惚けるという人の話を信じて全く飲まなかったそうです。この人に自律神経失調症の話を長い時間かけて説明しても納得しません。「元を断たなければだめだなぁ・・・」と考え、「加味帰脾湯(カミキヒトウ)」を処方しました。2週間目から効果が出始め、2ヶ月もする頃には症状が楽になりました。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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