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| 困った時の漢方治療 − その51 − 「きゅう帰調血飲(きゅうきちょうけついん) 」 |
今回は、古くから使われている方剤ですが、あまり知られていない「きゅう帰調血飲(きゅうきちょうけついん) 」についてお話します。簡単に説明すると、女性の生理の周期に伴って、精神的な浮き沈みのある人によく効きます。その精神的な落ち込みは周期が長く、排卵のあと数日(生理の10日前頃)から生理が始まるまで続き、生理と同時に治まる人達に効きます。自力ではどうにもならないような無気力状態の人にもよく効きます。 ある日、29歳の主婦で1歳半の男の子のお母さんが来院しました。このSさんは、かなり長い間マタニティーブルーに苦しみました。女性としては、ごく普通の力を持っている感じでした。自覚症状は、便秘・頭痛・手足の冷えと生理10日前くらいから生理までの間、気分が落ち込んでイライラしていました。この気持ちの落ち込みは深刻で、2人目の子どもも諦めていました。そこで、「きゅう帰調血飲」を処方すると、次の月、気分の落ち込みがなく過ごせた、と嬉しそうに語ってくれました。その後、待望の第二子である赤ちゃんを授かりました。可愛い女の子の赤ちゃんでした。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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