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| 0歳児からの漢方治療 − その3 − 「アトピー性皮膚炎」 |
漢方では湿疹を風、湿、熱と分類します。「風」とは、目に見えませんが、実際にはかゆみとして存在します。「湿」とは、ビランやただれなどを、「熱」とは、炎症を指します。この三つの要素がからみ合って、湿疹を起こすと考えられています。現代医学で抗ヒスタミン剤を服用し、ステロイドの入った軟膏やクリームを使って治療するのは、まさにこの風、湿、熱をうまく処理することにほかなりません。アトピーの漢方治療では、体質を見定めること、つまり実証 (がっちりタイプ) か虚証 (痩せた弱々しいタイプ) 、あるいはその中間であるか否かが一つのキーポイントになります。昨今では肥満児のアトピーが多くなっています。これらの子には、摂取カロリーを下げることが大切で、これだけで湿疹がよくなることもあります。漢方薬としては、「小柴胡湯(しょうさいことう)」「消風散(しょうふうさん)」「温清飲(うんせいいん)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「治頭愴一方(ちづそういっぽう)」などを単独ないしは合方で使用します。このうち、「小柴胡湯」は体質改善薬で、抗アレルギー作用が中心となり、「消風散」はかゆみを止め、直接湿疹を治す働きをします。アトピーでは、これらを総合的に見きわめて、お子様それぞれの体質に適した治療を行います。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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