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| 困った時の漢方治療 − その36 − 「体力気力に不足あり」 |
「これって何の薬ですか?」漢方薬についての質問で、返答に窮してしまうことがよくありますが、「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」に対しては特に困ってしまいます。漢方薬は体全体の状態を視野に入れ、体をどう変えるかの視点で薬を考える為、一般の薬よりずっと守備範囲は広いのです。柴胡桂枝乾姜湯は、「体力が弱く、冷え症、貧血気味で、動悸、息切れがあり、神経過敏の更年期障害、血の道症、神経症、不眠症」に効くとされています。ある日、40歳で180cm のヒョロッとした男性が来院しました。顔色は青白く、アルコールを飲むとすぐに下痢をし、また風邪をひきやすく、一年中ひいているような状態でした。よく眠っても朝だるくて起きたくない気分で、他の病院にて「自律神経失調症」と診断されていました。当院は友人から紹介されました。腹診をすると、脂肪は薄く、腹直筋の張りはなく、みぞおちのあたりを触ると、ヒヤッと冷たく感じます。最近の職場検診では、どれも異常なしでした。「人参湯」や「小建中湯」を試しましたが、効なく、「柴胡桂枝乾姜湯」を処方しました。徐々に効果を発揮しています。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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