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| 困った時の漢方治療 − その22 − 「カゼがいつまでも治らない」 |
いわゆる「虚弱体質」。漢方でいう極端な虚証の60歳代後半の老婦人が来院しました。もともと病気ばかりしていて、調子よく働けた時がなかったといいますが、1年前の冬にカゼをひいて以来、治りきらずに微熱が続いていました。37℃位の熱が下がらず、疲れやすく、食欲も減り、体重は5キロ以上も減ってしまいました。検査はいろいろ受けましたが全部正常でした。薬を飲むとすぐに、胃が痛んだり下痢したりします。下痢が続くと点滴をしてもらいますが、いっこうによくなりません。少し動くと疲れはて、血圧が上がったり、眠れなくなったりします。さほど寒くない季節なのに、長袖のアンゴラの肌着を着て、その上に真綿の入ったチャンチャンコを重ね、その上にセーターや上衣を着ています。治療前に簡単な検査だけはしてみましたが、炎症反応はないし、貧血もありません。長く続く微熱と疲労感をターゲットに「桂枝湯(けいしとう)」と「人参湯(にんじんとう)」を使って見ることにしました。約1ヵ月半で熱は完全に下がり、疲労感も徐々に回復しました。その後は「人参湯」だけ服用し、カゼぎみの時に「桂枝湯」も服用しています。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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