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| 困った時の漢方治療 − その20 − 「膀胱炎 ・高血圧 ・便秘など……まるで病気の問屋さん」 |
ある日小柄で品が良く、キャシャで静かな物腰の70歳の老婦人が来院しました。この婦人の来院したきっかけは、膀胱炎でした。それまでも、膀胱炎になるとなかなかすっきりせず、治るのに何ヶ月もかかっていました。今回もすでに一ヶ月以上たっており、尿の検査ではもう何ともないのに、残尿感がおさまりません。「もう治っている」といわれても、感じの悪さはそのままなので、何とかならないかと来院したのです。尿はたしかにきれいに澄んでおり、潜血反応もでないし、蛋白も陰性、膀胱炎らしい感じはありません。こういう事は珍しくありません。こういう人には、不定愁訴のあることが多いのです。この婦人は15年ほど前から寝つきが悪くなり、頭痛・高血圧・めまい・立ちくらみ・肩こり・のぼせなどがずっと続き、カゼをひくと長びきます。内科と精神科を受診していて、たくさんの薬を飲み続けてましたが、良くなりません。診察してみると、力のないタイプなので、抗生物質は使わず、「精心蓮子飲」と、冷えると悪化する事より「当帰芍薬散」を使いました。残尿感は、4日で消失し、その他の症状も徐々に良くなりました。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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