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| 困った時の漢方治療 − その30 − 「治ったはずの胃潰瘍がまだ痛い」 |
ある日、48歳の家庭の主婦が来院しました。子供の成長にあわせて、パートで働いたりして、暮らしてきました。この方の経過は長く、胃潰瘍といわれてから15年は経っています。胃が猛烈に痛み、近くの公立病院で胃のレントゲンを撮ってもらい、「胃潰瘍」と診断されました。胃カメラでも確認されています。また同時に「貧血がひどい」ともいわれました。胃潰瘍は内服薬で治療され、定期的にレントゲンや胃カメラを続けています。ところが、痛みはいつまで経っても治まりません。「カメラでみて、潰瘍はほとんど治っているからそんなに痛むはずはない。気にし過ぎですよ。」と担当医師からはいつもいわれます。そういわれても、実際に痛むのだから、どうしようもありません。自覚症状としては、空腹時に胃が痛む、寒いと胃がカチカチになり、外から硬い胃を触れるようになります。診察すると、血圧は低く、おなかは全体に青白く、軟らかく、特に上半分は、ヒンヤリと冷えています。診察した状況と症状から「当帰芍薬散」と「人参湯」を処方しました。効果は劇的でした。飲み始めて、 2〜3日で痛みは消えてしまいました。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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