上越市医院 高田メディカルクリニック
院長 医学博士 古川一雄   [HOME]
診療科目 内科 胃腸科 小児科 リハビリテーション科
 

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困った時の漢方治療 − その53 − 「ホルモン治療の後始末」
 ある時、表情が乏しく、青白く浮腫んだ顔貌の48歳の主婦が来院しました。話を聞いてみると少し笑うのですが、とにかく顔の表情が変わりません。今までの経過を纏めると、大きな子宮筋腫があって出血が多くて困るため、1年半前から生理を止めるために婦人科で大量のホルモン剤の注射を4ヶ月受けたそうです。治療中に肝機能が悪くなり、ついで甲状腺機能亢進症になり、抗甲状腺ホルモン剤を飲み始めたらその薬が合わず、肝機能が更に悪くなりました。入院して薬を変えたりして、肝機能も甲状腺機能も外来通院が可能となったところでした。子宮筋腫は直径9cm以上もあることから、婦人科では手術を勧められていました。女性ホルモンの治療を始めてから体重が10kg程増えたそうで、165cm,78kgあると言います。診察では、お腹に力がなく、白く柔らかくボッタリと重そうでした。「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」「半夏白朮天麻湯(はんげはくじゅつてんまとう)」で徐々に楽になりましたが、イライラしやすい状態が改善していません。そこで「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」に変更し、少量の甲状腺ホルモン剤と併用し、快適な日々を過ごせるようになりました。


高田メディカルクリニック 院長  古川 一雄


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