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| 0歳からの漢方治療 − その25 − 「下肢の痙攣」 |
寝ている時に、ふくらはぎが痙攣を起こし、痛くて目覚める時があります。この「こむら返り」には、芍薬(しゃくやく)が非常によく効きます。芍薬はあの美しい花の根を乾燥させたもので、漢方の世界では知らない人がいないほど有名です。薬理作用の一つに筋肉や腸管の痙攣をとる働きがあり、もう一つには沈静作用があります。芍薬を煎じて飲むと心なしかうっとりしてきますが、精神まで弛緩するのか心身ともにリラックスしてきます。また、現代医学とはニュアンスが違う『血』をつくる作用があると言われています。貧血を改善するという意味もありますが、単に血液だけでなく、体液全体ということも含めてもっと広い意味を持ちます。芍薬が中心を占める方剤には、「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」、「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」など、一般の人にもおなじみの薬があります。「芍薬甘草湯」は芍薬と甘草のたった二つの生薬からできた処方ですが、なかなか切れ味の鋭い作用があります。大病院で分からない病気が、これを飲めば楽になるというくらい自信を持って言えるほど、ふくらはぎの痛みや痙攣にはよく効きます。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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