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| 0歳からの漢方治療 − その23 − 「乳児湿疹」 |
漢方では湿疹を風、湿、熱と分類します。「風」とは、目に見えませんが実際には痒みとして存在します。「湿」とはビランやただれなどを、「熱」とは炎症を指します。この三つの要素が絡み合って湿疹を起こすと考えられています。現代医学で抗ヒスタミン剤を服用し、ステロイドの入った軟膏やクリームを使って治療するのは、まさにこの風、湿、熱をうまく処理することにほかなりません。漢方では、現実の症状を良くする方法を標治法と言い、体質改善の治療法を本治法と言います。実際には、この様に核心をつく治療法というのは、そう簡単ではありません。何れにしろ、漢方では標治法と本治法をどうやってミックスさせるかがポイントです。漢方薬としては、頭部や額部のただれには『治頭瘡一方(ちづそういっぽう)』、涎の刺激によって起こる湿疹には『人参湯』、汗かきで入浴後に痒くなる湿疹には『黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)』や『桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)』を用いて、体質改善薬として抗アレルギー作用が中心の『少柴胡湯(しょうさいことう)』などを単独ないしは合方で使用します。乳児湿疹では、これらを総合的に見極めて治療を行ないます。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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