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| 0歳からの漢方治療 − その16 − 「アトピー性皮膚炎」 |
漢方の治療法には、現実の症状をよくする標治法と体質改善を目的とした本治法があります。アトピーでは、漢方の標治法と本治法をどうやってミックスさせるかが、大変重要です。さて、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」といえば、疲れや夏バテの処方として、ご存知の方も多いと思います。この処方が乳児期に限って(幼児期の場合もあるが)、本治法的な要素を持っていることが知られてきました。小児科で抗原を避けるように指導を受けているタマゴと牛乳アレルギーが顕著な1歳の男の子がいました。抗アレルギー剤を内服し、ステロイド剤の外用治療をしていましたが、円形の湿疹が体中に広がり治る気配がありませんでした。そこで、「補中益気湯」に湿疹の方剤として有名な「傷風散(しょうふうさん)」をミックスしたところ、症状が軽くなり徐々に湿疹が減ってきています。夏は、皮膚にとって大敵な季節で、高温多湿は汗疹(あせも)やトビヒ(伝染性膿痂疹)の温床となります。この時期にアトピーが突然悪化するのは、ブドウ球菌が原因となるトビヒによることが多いのです。これには、抗生物質をうまく使えば怖くはありません。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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