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| 困った時の漢方治療 − その48 − 「アトピー性皮膚炎」 |
ある日、病院で検査助手をしている24歳の働き者の女性が来院されました。子どもの頃から、アトピー性皮膚炎が、肘や膝の裏、足首などによく出ていましたが、ひどくはありませんでした。ザラザラした皮膚も目立つ程ではなく、高校生、短大生の頃には夏に少し出る程度でした。病院に勤務し、仕事が忙しくなった2年前の6月頃から、少しずつアトピー性皮膚炎が悪化し始めました。初めの1年は肘や膝の裏だけでしたが、次の夏には背中やおなか等にも出て、どんどん増えていきました。肩から腕全体、臍部から大腿、膝から足首までビッシリ出て、夜中にかき壊してしまうので、朝になると血だらけになっていました。勤務している病院の皮膚科では、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤と軟膏の類を処方してくれましたが、湿疹はよくなりません。この女性のお腹は全体に軟らかく、腹筋はほとんど触れません。お臍の右横に軽い拍動が伝わってきます。手足の冷えとむくみがあり、雨の日に痒みが強くなりました。まず、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」から開始し、徐々に良くなりましたが、むくみもあり、「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」を追加しました。その後、抗ヒスタミン剤がいらなくなっています。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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