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| 困った時の漢方治療 − その35 − 「なぜか左半身がしびれます」 |
Y・K(68歳)さんは家庭の主婦です。この年代なので、仕事に就いたことはありません。3人の息子さんは結婚して独立し、それぞれの家にお孫さんもいます。その中の一人が私の診療所に来院し始めたのが縁で、Kさんも当院で治療を受けるようになりました。長年の体の不調、特に頑固な頭痛を抱えた患者さんです。調子が悪くなったのは更年期の頃からで、かれこれ15年以上になります。この期間、ずっと変わらないのは頑固な風邪をひきやすいこと、胃が弱いことです。左側の足先から腰にかけて、ピンと張ったような嫌な感じがし、その後左目の底から強い痛みが始まり、その後の頭痛はとてもひどく、吐き気がして、治るまで2〜3日は寝込んでしまいます。痛み止めは、胃が痛くなり使えません。最近は、痛み止めの坐薬を痛みの一番ひどい時だけ使って、なんとか過ごしています。診察してみると、痩せていて、血圧は低く、手足は冷えていて、いわゆる虚弱体質でした。風邪の時、たまたま薬局で勧められた「柴胡桂枝乾姜湯」が著効し、当院受診のきっかけとなりました。Kさんには「人参湯」と風邪時での「桂枝湯」を処方し、徐々に軽快しています。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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