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| 困った時の漢方治療 − その32 − 「うそのような本当の話」 |
ある日、42歳の痩せ型の男性が来院しました。このSさんは、3年前の1月半ば頃から、両腕と手、大腿の筋肉が重苦しくなり、痛み始めました。押すと痛みますが、腫れもなく、しこりもありません。2ヶ月もすると、筋肉だけでなく関節も痛み始めました。階段を上り降りする時の膝の痛みが始まりで、手の指がこわばって痛むようになり、4月には手を強く握れなくなりました。近くの整形外科と総合病院で診察してもらいましたが、骨のレントゲンには異常がなく、リウマチ反応も血沈も、他の血液検査も異常がありませんでしたが、Sさんにはリュウマチと説明されました。5月半ばには、喉と首のリンパ節が腫れて痛み、37度台の熱が続きました。治療しても段々症状が重くなる上、更に治療の副作用と思われる胃の痛みも加わり、Sさんは薬を中止し、漢方による治療を希望して当院を受診しました。Sさんは痩せていて、皮下脂肪が殆んどなく、腹部はやわらかく、冷えたり湿度が高くなると痛みが増すことにより、「五積散(ごしゃくさん)」を処方しました。1週間より痛みはかるくなり、2週間後には更に軽くなりました。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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