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| 困った時の漢方治療 − その26 − 「慢性疲労症候群」 |
ある日、28歳の小学校教師をしている女性が来院しました。発病したのは1年前で、首のリンパ節の腫れ・高熱が続くので、病院を受診し、3週間ほど入院しました。高熱は2週間で治まりましたが、その後ずっと37度前後の微熱が続き、この1年半ほど下がっていません。入院中に首のリンパ節を取って組織検査をしましたが、単なる炎症で、細菌性もウイルス性でもないと言われました。病名は『頸部リンパ節炎』でしたが、抗生物質を飲まなくなると、熱が38度くらいに上がります。発症から1年後『慢性疲労症候群』と診断されています。喉の細菌培養をしても菌が出ないため、抗生物質をやめて副腎皮質ホルモン剤に変更されました。副腎皮質ホルモン剤を3ヶ月ほど飲み続けましたが、微熱は相変わらず続き、白血球が2000くらいに減っていると言われ、中止されました。当院では、微熱・自覚症状から鼻や目を中心とした炎症であること、腹診で腹筋が柔らかく、動脈の拍動が触れることから、「細胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」を処方しました。飲み始めて2週間後にはかなり良くなり、徐々に平熱に戻り、白血球も6000くらいに回復しました。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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