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| 困った時の漢方治療 − その2 − 「発作性偏頭痛」 |
先日、かなり前から頭痛に悩まされ、時には寝込んでしまうという女性が来院しました。30代前半で、まだ若いのですが、こういう症状は私の外来ではよく見かけます。彼女は、この数ヶ月、1週間に2日くらいは頭痛と吐き気で、寝込んでしまうほどひどくなってきたといいます。子どもは1人ですが、出産とは直接関係ないようです。偏頭痛発作の前に黒い点々が目の前に飛んでくるように見えて、それから発作が起こるのです。立ちくらみも強く、毎日のように肩から首にかけての凝りが強く出ます。体重42キロと小柄で、痩せ形の女性は、いかにも低血圧タイプという印象を受けます。朝起きにくく、手足は冷えで、便通は毎日ありますが、軟便傾向でした。診察すると脈拍は細く、漢方の目からは体質的に寒症を思わせ、腹診では、胃内停水(拳で軽くたたくとポチャポチャと水のたまった音がする現象)が見られました。こういう頭痛を漢方では、痰飲(たんいん)の頭痛と呼んでいます。痰飲というのは、体にとって余分な水分が溢れて、いたずらをするのではないかという考えからきています。こんな時には「呉茱ゆ湯(ごしゅゆとう)」などが効を奏します。この女性にも使用したところ、2週間で徴候が出てきました。
高田メディカルクリニック 院長 古川 一雄
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